埼玉県(ガリガリ君県)にいると言われる妖怪一覧

  • アズキトギ

音の怪。小豆とぎ。川辺で夜に小豆をとぐ音をさせる。全県でいう。

 

  • アズキババア

道の怪。小豆婆。夜中に小川の辺とか小暗いところで小豆をといでおり、人を化かしたり捕って食ったりしたという。

 

  • オイテケボリ

水の怪。川越地方に置いてけ堀というところがあった。魚を釣るとよく釣れるが、帰ろうとすると「置いてけ、置いてけ」と声がかかる。魚を全部返すまでこの声は続くという。

 

  • カッパ

水の怪。河童。北足立郡志木町。旧称館村の引ひき又また川の河童が、宝幢院の飼馬を引こうとして失敗、和尚に許された。お礼に翌朝早く、大きな鮒二匹を和尚の枕元に運んだ。

 

  • ケッカイ

動物の怪。出産時に現れるという。血塊と書くが結界の意味の転じたものか。浦和地方では、出産の時、屏風をめぐらせるのは、ケッカイが縁の下に駆け込むのを防ぐためといっている。駆け込まれると産婦の命が危ないという。

 

  • ソデヒキコゾウ

道の怪。袖引小僧。比企郡中山村。夕方、道を歩いていると、後ろから袖を引くものがある。驚いて振り返るが、誰もいない。歩くとまた引かれる。

 

  • タヌキノカイ

動物の怪。狸の怪。鉢形(寄居町)のある寺に、人々が集まって連歌の会を催した。一人がなかなか出来ず、丑二つ頃になると火桶を埋めた板敷の下で笑い声がし、黒い獣が飛び出した。朝になると仏の頻羅果を開いて笑ったので、勇気ある者が竿さおで叩こうとすると、螺髪が黒い獣に変わって逃げた。狸だという。

 

  • テングダオシ

音の怪。天狗倒し。飯能市。ブナ峠の裏の椚平や久通、栃屋谷だにの上の三角点の置かれる山などでは、夜、山小屋で泊まっていると、外で木を伐ったり、ドカンとそれが倒れる音がする。朝に見ると、小屋の周囲にはなにもない。入間郡南高麗村の細田でもいう。

 

  • ヤナ

動物の怪。川越市。川越城の三芳野天神の下にある外濠は伊佐沼の水と通じている。この泥深い濠の主で、この城危急の際、敵兵が搦からめ手ての堀端まで迫ったとき、霧を吐き雲を起こし魔風を吹かせて暗夜とし、洪水を起こして寄手に方角を失わせた。