埼玉県(ガリガリ君県)にしかない少し変わった条例

自然再生条例(志木市)

長い年月をかけて志木の風土に育まれた身近な自然をこの数十年の間に失ってしまった私たちには、残された自然を守ること、さらには失われた自然を再生して将来世代に身近な自然を残していく責務を有している。
[中略]
私たちは、共に力を合わせて、残された自然の保全と失われた自然の再生を図り、22世紀に向けて自然と共生するまち志木を実現するため、ここに、この条例を制定する。(前文より抜粋)

 

「緑の量を一定に保つ」という発想

市内の植樹面積が、1950年からの半世紀で半減したという志木市。環境に関連した条例は数あれど、「これ以上、街の緑の量を減らさない」という「ノーネットロス原則」を最重要ポイントに置いた、全国で初めての条例です。

 

とはいえ、緑を減らさなきゃいいというわけではなく、ある公共事業が自然や生態系への影響を与えそうなとき、まず公共事業を止めて影響を「回避」することを考え、次に影響を「最小化」するような公共事業の方法を考え、最後の手段である「代償」には極力頼らない、との段階を踏むべきだと、志木市は決断しました。

 

たとえば、開発目的で草木を刈り、刈った量だけ人工林を植えれば「代償」ですが、生えている草木を別の場所へ植え直して「最小化」を図るのが、市の理想とする公共事業の姿です。

 

少年を非行からまもる日を定める要綱(埼玉県)

毎月第3土曜日を「少年を非行からまもる日」と定めます。月イチ。もっと頻繁にまもらなきゃ、大人にかまってほしい少年らは、かえってグレる? と思うのは余計な心配でしょうか。

 

音楽都市宣言(草加市)

「綾瀬のほとりにメロディー流れ 草加のまちなかにリズムあふれる 人々の心にハーモニー生まれ よろこびとやすらぎが満ちる」……という、ちょっとだけリズム感に難のある文章ですが、その中身は本物。特にハープ(竪琴)の演奏会に力を入れており、若手向けの日本ハープコンクールのほか、国際的なハープコンサートも毎年開催しています。

 

「元気な入間」都市宣言(入間市)

とにかく前向きで熱っぽい都市宣言。一人の百歩より万人の一歩から、と謳う『市長宣言』と、知恵と勇気を出し力を合わせながら未来へ継ぐふるさとづくりに汗を流すと誓う『市民宣言』との2部構成です。そういえば、「元気な入間」は、「元気な人間」と字面が似ていますね。

 

男女共同参画パートナーシップ条例(蕨わらび市)

「お互いよりよく生きたい。重たい荷物は男女で持ちましょう」と、市民に呼びかける前文で始まる条例。思わず「男女共同参画って、そういう問題なのか?」と考えさせられます。切れた電球を替えたり、ジャムの固いフタを開けたりする程度は、男に任せてほしいものです。

 

犯罪被害者等支援条例(嵐らん山ざん町)

国の犯罪被害者等基本法より5年も前に、全国の自治体で初めて制定されたパイオニア的な条例。故意犯によって町民が死亡した場合の「遺族支援金」は、一律30万円と少額ですが、支援の気持ちが大切ですね。

 

なお、この条例を発案した町議は、「犯罪被害者の会」発起人のひとりでしたが、会の活動方針が「報復」に偏ってきたのを残念に思い、会を辞したそうです。

 

すぎの子憲章(杉戸町)

「す」 「好き」と言える 自分になって
「ぎ」 きまりを守り ほがらかに
「と」 友だち お年寄り みんな大切に
「の」 伸ばせ 自分の 良いところ
「こ」 困難に 勝てる 強い子に

 

……2行目に若干ムリがある「あいうえお作文」です。